新★黒柴ひつじの随筆

黒柴ひつじの日々精進

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母のクモ膜下出血 5(術後2)

早いもので、母がクモ膜下出血で倒れてから1年が経過しました。

今現在は自宅で普通に過ごしていますが、頭痛と言うか頭の中が常にモヤが掛かった状態みたいで体調に波があるみたいです。




平成24年5月

心配される【脳血管攣縮】と【正常圧水頭症】は避けて通れない道です。

脳血管攣縮は調べた通りの症状が出て、記憶が過去と現在で混同します。

普通に会話してる途端に『今日は学校行ってないの?』と30後半の私に向かって…

どうやら私が高校生の頃の記憶になってるみたいです。
と思った途端に、元に戻ったりと繰り返します

事前に調べた内容だったんで、特に焦りませんでした。
検査の結果、脳血管攣縮は比較的軽いものだったみたいで徐々に解消され、2週間もしないうちに元通りの記憶になりました。




しかし、数回の検査の結果破裂した脳動脈瘤の他にも動脈瘤が存在していると判明。

脳血管攣縮の症状が回復した後に開頭手術によるクリップ手術をやりました。


そして正常圧水頭症
2回の脳動脈瘤手術により水頭症が酷く、脳圧が高くなったそうです。
脳圧を下げる為に頭蓋骨の一部を開放し、脳圧を下げる処置をしました

これで開頭手術は3回です。
脳への負荷は相当大きいものと推測されますが、幸いにも感染症や麻痺などの後遺症はありませんでした。


その後、徐々に脳圧も下がり5月の下旬にはICUを出て一般病棟へ移ります。
一般病棟と言っても1人部屋で、ナースステーションの一番近く
軽いリハビリをやりながら回復を待ちますが、元々活動的だった母はベッドでじっとしておくのが大変そうです。
何より頭痛が24時間付きまとうのが辛そうで、励ますコトしかできません


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| クモ膜下出血について | 23:15 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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母のクモ膜下出血 4(術後)

4月25日

無事手術も終わり、夜には面会ができました。
多少麻酔が残っているものの、会話可能

頭の中は未だ痛い様ですが、再破裂の心配が無くなったコトを伝えると
ホッとした様に見えました。
と言うか、自分が何故この状態なのかも分かってないみたい
もちろん、今居る場所がどこなのかも


別の病院で腰痛で入院中、トイレから帰る所で意識が飛びそうになり
緊急ボタンを押したトコまで覚えてるそうで
今までの経緯を説明し、一旦実家へもどりました

翌日、一旦広島へ戻る前に挨拶をして広島へ帰宅。

帰る前には『気をつけてかえりなさいよ』と声をかけられます。
今年で37歳の私、いつまでも母親からしたら私は子供なんだなと改めて思う





4月30日~5月2日
長崎へ

母は相変わらずICUで過ごしてます。
頭の中は相変わらず痛みはあるものの、会話はできます

これからは合併症の【脳血管攣縮】と【正常圧水頭症】との戦いが始まります。

特に脳血管攣縮は、症状が重ければ脳梗塞になる可能性大です。

毎日の検査の結果、やはり脳血管攣縮は起こり始めてるそうで
これがどの程度で治まるかは個人差があって、こればっかりは祈るほかありません

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母のクモ膜下出血 3(手術)

クモ膜下出血について


4月24日

前日の手術が中断になって、この日は丸一日ただ『待つ』だけの日でした。
結局夕方まで待つことになり、血管よりカテーテルを挿入する術式は出来ないとの回答

開頭手術による破裂した動脈瘤の手術となることになりました。

但し前にも書いた様に、解離性脳動脈瘤の場合は非常に治療が難しく
最悪の場合血管を切断しバイパスすることになる。
バイパス手術の間、血管を一旦止める事になるのでそれによる麻痺などが発生する可能性もあるとのこと


手術はさらに翌日へ延期となりました。

この間も母は自発呼吸出来る程度の麻酔が効いている状態です
とにかく手術まで再破裂しないように願うばかりでした。

※再出血は脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の約20%に起こり、特に発症後24時間以内が最も多い






4月25日

予定通り手術は行われました。
2箇所ある動脈瘤を一度の手術では処置できない(開頭箇所が違う)ことから
破裂している可能性が高い箇所(解離性脳動脈瘤の恐れ)を手術です。

幸いなことに手術まで再破裂は発生しませんでした
6~8時間程掛かる長い手術です、祈るような気持ちで手術室へ送り出します

手術の間もスマホを使って調べまくります
手術の内容や、術後の合併症など


この日の夕方、無事に手術が終了。手術時間も7時間程掛かりました

心配された解離性動脈瘤も通常の風船状の動脈瘤で、破裂した形跡もあったそう
無事に破裂した箇所へクリップを挟む処置が出来たそうです。
現時点で出来るベストの処置です

これで一安心


しかし無事に手術が終了しても、色んな合併症があります

脳血管攣縮
血腫の影響で脳の動脈が縮んでしまい、最悪の場合その動脈支配領域の血流が途絶える状態。
発症後4日から14日の間に発現する。脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の3〜4割で起こり、
さらにその3〜4割は生命予後が不良となる。


正常圧水頭症
脳脊髄は、頭蓋骨で囲まれていますが、骨との間には脳脊髄液があって脳脊髄を保護しています。
脳脊髄液は側脳室の脈絡叢で産生され、側脳室、第三脳室、第四脳室から脳表のくも膜下腔に入り、
頭頂部のくも膜下腔のくも膜顆粒で静脈に吸収されます。脳脊髄液は1日に3回、入れ替わり、
総量で150 mlも産生されるといわれます。水頭症(hydrocephalus)とは、脳脊髄液が過剰に作られたり、
吸収され難くなったり、あるいはその循環経路のどこかで髄液の流れが悪くなったりして、脳室が拡大
する病気です。

| クモ膜下出血について | 23:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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母のクモ膜下出血 2(手術)

前回の続きです。

4月23日 夕方

手術室に入って1時間程経過した時
何故か手術室から執刀医と母が出てきました。
もちろん、母はベッドの上で麻酔が効いた状態です

暫くして医師より説明があり
『改めて検査結果を確認すると、動脈瘤と思われる箇所が3箇所発見された』とのこと

さらに、破裂した箇所の動脈瘤の処置が最優先になるが、破裂していると思われる箇所が通常の血管の分岐に出来る動脈瘤とは違い、『解離性脳動脈瘤』と呼ばれる分岐していない血管にできる動脈瘤の可能性があるとのこと

n.gif


解離性脳動脈瘤の場合は非常に治療が難しく、最悪の場合血管を切断しバイパスすることになる。
バイパス手術の間、血管を一旦止める事になるのでそれによる麻痺などが発生する可能性もあるとのこと


最終的に医師の判断は、『開頭手術は一旦延期とし血管よりカテーテルを挿入してコイルを埋めることによる治療が出来ないか検討したい』と

カテーテル挿入の場合は他病院から医師を呼び寄せることになるので、最終的な判断は翌日になるとのこと

結局この日は何もすることもなく、ただただ待合室で待つばかりでした。
待ち時間は必死にスマホでクモ膜下出血のことについて勉強しました。

母は相変わらず自発呼吸できる程度の麻酔が効いた状態で
数分毎に苦しい表情をしているので、見てて非常に辛い

解離性脳動脈瘤について

| クモ膜下出血について | 20:09 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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母のクモ膜下出血 1(発症)

ようやく状況が落ち着いてきたので、報告します

このブログが少しでも参考になればと思い、病気の経過を書きたいと思います。


H24年7月現在、全ての手術は終了。麻痺も無く、リハビリに励んでいる毎日です


4月23未明、実家の長崎より緊急連絡があり
『母が倒れて、緊急搬送された。一時心肺停止状態…』とのこと。

23日朝に再度兄よりTEL
『今は意識が戻ったが、クモ膜下出血だ。もしものコトがあるから、帰って来い』

血の気が引くとはこのことでした
高速を飛ばして広島から長崎へ着いたのは13時過ぎ。

ICU室内で容態は安定しており、麻酔で眠らされてる状態

自発呼吸できる程度の軽い麻酔状態なのか、出血したことで激しい頭痛が頻繁に起こるようで1分おきに苦痛で顔が歪んでいます。
見ていて涙がこぼれそうになるが、グっと我慢。


病院へ運ばれてきた経緯ですが、別の病院でギックリ腰で入院してた際にクモ膜下出血が発生。
トイレで気分が悪くなり、呼び出しボタンを押した状態で倒れていたとのコトで幸いにも発見も早く、脳神経科がある病院への搬送も素早くできたそうです。

また、脳神経科の病院も隣町でしたので処置が早かったと思われます






まずは『クモ膜下出血』とは… ※引用

脳の表面は薄い透明の膜(クモ膜)でおおわれていますが、この膜と脳との間には少し「すき間」があります。これを「クモ膜下腔」といい、普通は水のように無色透 明の液体(脳脊髄液)で満たされています。何らかの原因でこの「すき間」に出血したものが「クモ膜下出血」です。その最も多い原因は「脳動脈瘤の破裂」です。



脳動脈瘤とは、血管の分岐部に出来る風船みたいなものらしいです。
この風船が破裂して出血することが、どうやら『クモ膜下出血』らしい
fig3.gif
※破裂する前の状態であれば、上の様にクリップを挟むことで比較的簡単に処置が出来るそうです。



最初の破裂で1/3の方が亡くなる病気とのことですが、母はなんとか乗り切った
現在は破裂した脳動脈瘤からの出血は止まっていると医師より説明がありました。

再破裂を防ぐため、脳の活動を最小限にする様に麻酔を掛けて血圧上昇を抑える処置がされています

さらに再破裂の可能性も一般的に高い確立で発生し、その場合は最悪のケースになる可能性大とのこと。

私が病院に到着した時点で、検査により脳動脈瘤の場所は特定されてました。

しかし脳動脈瘤の場所は一般的に出来る場所よりも奥にあり、難しい手術になるとのこと
夕方からの手術で、集まった兄弟・親戚一同祈るような気持ちで手術室へ送り出しました。




クモ膜下出血について参考になったHP



| クモ膜下出血について | 13:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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